「家族八景」というドラマがとても面白いです。
まず、原作が筒井康隆。1972年の作品で、直木賞の有力候補だったとか。
サイトの説明によると、「人間心理の深層に容赦なく光を当て、平凡な日常生活を営む小市民の猥雑な心の裏面を、コミカルな筆致で、ペーソスにまで昇華させた、恐ろしくも哀しい本」だそう。
キャストは、主役の火田七瀬を演じる木南晴夏がまさにはまり役。
超能力者で人の心が読める七瀬は、まだ20歳で経験不足な面も持ちつつも、子どもの頃から人の内面をずっと見てきているので、普通の20歳よりずっと大人の汚さや欲深さに慣れてしまっている。その「慣れ」た感じと、年齢とのアンバランスな感じを見ている側に違和感なく見せるのは結構難しいと思うのですが、見ていてうまいな~という感じがします。
また、ぱっと見、美人とかアイドル的な雰囲気がしない(あえて消しているんだと思いますが)のですが、時折、ふっと見せる表情がやっぱり若くて、とてもきれいでキュートです。そのギャップのある感じにも、ついつい惹きつけられてしまいます。
それに、監督は堤監督。深夜ドラマとは思えない見ごたえがありますね♪
番組サイトです。
http://kazokuhakkei.jp/
ちなみに、筒井康隆と聞くと、私の場合、昔はまって何度も読んでいた「文学部唯野教授」をまず思い出してしまいます。
章だては↓のような感じで、各章ごとに、唯野教授が講義をしてくれます。
第一講 印象批評
第二講 新批評
第三講 ロシア・フォルマリズム
第四講 現象学
第五講 解釈学
第六講 受容理論
第七講 記号論
第八講 構造主義
第九講 ポスト構造主義
とは言え、今覚えているのは、講義以外のてんやわんやの面白ストーリーの部分ばかり・・・(汗)家にあるので、時間を見つけて読み直してみようと思います。(あと、家族八景も♪)
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