Wednesday, September 23, 2009

今日の音楽

今日は久々にキーボードを引っ張り出してピアノの練習をしました。やっぱり、音楽はとても楽しいですね♪

これまで、ピアノはきちんと習ったことがないこともあって、楽譜を自分なりに解釈して、自分がこの楽譜からもっとも美しいと感じる音楽を弾けばいいと思っていました。

ただ、同じ楽譜を何度も何度も弾いていると、この曲を書いた人も、人間としていろんな人生を送り、いろんな思いを持って、この曲を書いたのだろうな、と思うようになってきました。

そして、時代を超えて変わらない人間の喜怒哀楽が、音楽という形で今ここに存在している。それはどんな思いだったのだろう、と、その声をもっと聞きたい、という風に思うようになってきました。

そうすると、もっとちゃんとピアノを学びたい。作曲家のことも、作曲家が生きた時代のことも、歴史も。本当にいろんなことの上に、音符がのっかっているんだな、と。ますますピアノが面白くなってきました(笑)

ただ、無学な人間の思いつきで言うと、作曲家がイメージした音楽を再現するのはもちろんすごく大切なことだし、それはそれでものすごく難しいことだけれど、それを今ここに生きている人間がそれを再生する意味というのはそれなりに考えていかないといけないのかなと思います。ただ、これは観念的にはある程度答えを出すことができるかもしれませんが、実際の演奏にどのように反映していくかとなるとかなりの難問ですね。その人のセンスというか才能の問題になってしまうのかもしれません。

昔、「音楽はただの音の羅列」で「音楽の持つ美は数学の持つ美と通じる」、「演奏者は、作曲者の意図した音楽を一歩も外れて演奏してはいけない」という考えを持った人とさんざん議論したことがあるのですが(これはとても面白い議論でしたが)、私はやはりそうした考えにはなじめなさを感じます(実際、この考えを持った人は、自分は音楽は嫌いだと言っていました)。

楽譜も曲も、ただの音の羅列ではない。私は音楽は人を映す鏡だというように思います。

音楽から人間という存在を引き算したら、それはやっぱり音楽ではない。もちろん宗教音楽というのもあって神の音楽という答えもあると思うのですが、現実にその曲を作曲した人間がいる限り、人間の存在を切り離した音楽というのはあり得ないと思っています。そして音楽と向かいあうことは人間存在と向きあうこと。美しさも汚さも、甘さも規律も、すべて音楽の中にあるのだと思います。

と、うだうだ話はこの辺で。。A^^;

今日の音楽は、Lee RitenourのRio Funkです。
http://www.youtube.com/watch?v=LI3C2HS1vZM&NR=1

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