大竹先生の「労働経済学入門」を読み終わりました。大学時代に経済原論の授業を受けていたおかげで、ミクロとマクロの最低限の知識はあったので、何とか無事読み終わることができました(笑)
そして、今は山田久さん(日本総研主席調査員)の「雇用再生」という本を読んでいます。 つい先日、失業率が過去最悪という新聞記事が出ていましたが、複数の全国紙にこの山田先生のコメントが掲載されていました。この分野でいまや引っ張りだこの先生です。
「雇用再生」(山田久) (リンクはamazon.co.jp)
この本もとてもいいです♪ このところずっと話題になっている非正規雇用の問題について、データと向きあいながら、問題の本質を、ひとつひとつ丁寧に明らかにされておられます。表面的な議論ではないので、とても説得力がありますね。
私は何も知らない当初、この問題については、これまで規制緩和の影響で非正規雇用の比率がだいぶ高まってきているのだから、再度、政策的に、この比率を下げて、正社員の数を増やせばいいんじゃないの?と思っていたのですが・・・
問題の本質はそこにあるのではなく、もう少し別のところにある、というのが先生のご意見です(興味のある方は、ぜひ読んでみてください。後悔はしないと思います♪)。
そして、日本の雇用の仕組みはどうあるべきか、という問いについても、非常に示唆に富んでおり、とてもためになる一冊です。
(目次)
序章 雇用危機が投げかける問題
第1章 規制緩和が本当に悪なのか
第2章 「正社員中心システム」という欺瞞
第3章 公正な労働市場を創る
第4章 産業構造の歪みが危機を深めた
第5章 新しい成長への道
第6章 雇用を再生する総合戦略
(↓自分用めも)
今後も雇用調整が進むとみられているようですね。。。
・7月の完全失業率(季節調整値)・・・5.7% 過去最悪 (by 総務省)
・7月の有効求人倍率(季節調整値)・・・0.42倍 3か月連続過去最低 (by 厚生労働省)
(いずれも8/28公表)
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